私は今まで引っ越しを8回経験しており、プレハブ倉庫は9つめの自宅です。
引っ越しするたび、いろいろなものを手放しました。
しかし、どうしても手放せず、長い時間をともに過ごしているものがいくつかあります。
小さなちゃぶ台は、伯母が子どものころ福引で当てたものです。
私は生まれた時からずっと一緒に過ごしています。
幼いころはおままごとに、今は炊飯器の台として。
ちゃぶ台にとってここは、いくつ目の家なのでしょうか。
ずっと私を見守ってくれている人生の先輩です。
キキとララのカップ&ソーサーは、子どものころ母にデパートで買ってもらいました。
当時の私の宝物。
普段は使わず、誕生日やクリスマスなどの特別なときに、戸棚の奥から出して使っていました。
今でもこれを見ると、デパートのキラキラした雰囲気や、買ってもらったときのうれしい気持ちを思い出します。
ガラスのコップは18歳のとき、駅近くの雑貨屋さんで買いました。
都会での一人暮らしを始めたばかりの私は、このコップに「大人」を感じていた記憶があります。
学生時代、一目惚れした古い椅子
こちらは道端に捨てられていました。
持って帰るのは恥ずかしかったけど、それ以上に離れがたかった。
今もベッドの横に置いて使っています。
ともに長い時間を過ごしたものは、人生の一部。
これからも大切に使っていきます。