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ブーさんとキリンの生活

倉庫の2階でひっそり暮らす

倉庫の2階で生活すること

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倉庫の2階は元々どんな使われ方をしていたの?

 
「大して使っていなかったよ、物はたくさんあったけどね」と夫のブーさん。


私が倉庫の2階に住み始める5年前、ブーさんはアパートからここに引っ越してきました。
節約したい、ただそれだけで。


ブーさんが住み始める前は、仕事の休憩所兼物置。
物置というより、雑然とブーさんの家族の物であふれていただけ。
私が住み始める前もそうでした。


ブーさんが住み始め、自分でお風呂を作る前は、1階にある瞬間湯沸かし器のお湯で体を洗っていたそうです。
トイレは外階段を下りた1階にしかなく、夏はトイレに行くたび蚊に刺されました。
夜中トイレに起きた時は本当に面倒。


そして、薄暗く寒い部屋。
「今より気温が10℃くらい低い感じだった。なんであんなに寒かったのかな。」
ブーさんはたまに思い出して言います。
冬の間は、ものすごく厚着をしないと過ごせなかったそうです。

エアコンの取り付け方が悪かったらしく、夏になるとエアコンから水が落ちました。
猛暑になるとエアコンが効かなくなり、ネットカフェに避難したこともあります。
室外機の向きを変えたり色々工夫をして多少効くようにしましたが、快適な涼しさではありませんでした。


「あの頃は、生活環境を良くしようって考えがなかったな」
修行僧のような生活。

 

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私はここに住み始める前、1度だけ倉庫の2階に来ました。
結婚後の住居を決めるために。
私が来るということでブーさんなりに片付けをし、ゴミ袋4袋分のいらないものを捨てました。

しかし、私から見て片付いた空間からは程遠く、正反対。
どのスリッパを履いても大丈夫なのか、どこに座ったら良いのか分からないほど物であふれ、汚れていました。

ブーさんとこれからのことを話し合いながらも、私は手の届く範囲の片付けと掃除。
「なんでこんなに汚いんだ」と思いながらも、不思議とここには住みたくないとは思いませんでした。


「掃除のしがいがあるな」とワクワクしたのを覚えています。
過去に被災し避難生活を送った経験と、リサイクルショップでアルバイトをした経験からそう思ったのかもしれません。

一番大切な人とともに平穏に暮らせる幸せ。
それさえあれば、多少の不便はなんとも思いません。
汚れていても掃除をすればきれいになるし、新品同様にすることだってできる。

自分にとって一番大切なものは何か。
倉庫の2階は私にそれを教えてくれます。