倉庫の前に立っている電柱は、私たちのために存在しているようです。
運ばれてきた電気を、倉庫に住む私たちへ与えてくれますが、その先に電気を送る相手がいません。
そのため、電線が付いているのは片側だけ。
このような電柱はたくさんあると思うのですが、私はここに住んで初めて見た気がします。
私たちの電柱。
電線の終わり。
倉庫の2階は、毎日静かに時が流れていきます。
この空間に守られて、私は生きています。
誰かと比べることもなく、誰かに比べられることもなく
穏やかに過ごせる毎日に感謝して。