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ブーさんとキリンの生活

倉庫の2階でひっそり暮らす

脳への祈り

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まだ薄暗い早朝、突然目が覚めた。

 
枕元のスマートフォンで時刻を確かめると、目覚ましアラームが鳴る1時間前。
「まだ眠れるな」と思った瞬間、過去の記憶が脳の底から湧いてきた。

10年以上前の記憶。

私が原因の小さな失敗。
たぶん相手は覚えていないだろう。
初期段階で失敗に気付き、最終的には相手にとってプラスになったのだから。


それなのに私の脳は暴走し、自分自身を責め立てる。
あんな失敗をした人間は生きている価値がない、と。


グルグルガラガラと高速でいびつに回る脳。
早くこれを止めなければ、振り回されて戻って来れなくなる。

私は必死でつぶやき、自分に言い聞かせる。
「大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫・・・」


回転速度が少しずつ緩やかになり、いつの間にか眠りの中へ。

アラームで目が覚めると、さっきの暴走が嘘のように脳は平常通り。
何があったのだろう。

 

気まぐれに脳の底から浮かび上がる忌々しい記憶。
その記憶に苦しめられなくなる時は来るのだろうか。

ただただ静かに平穏であって欲しいと、いつも脳に祈る。