ストレスや疲労がたまっていると、普段は気付かない「におい」を感じます。
「におい」に初めて気付いたのは20代後半。
気持ちよく晴れた日の午後、爽やかな風がレースのカーテンを揺らしていました。
母とお茶を飲みながら話をしていると、風の中にかすかに感じる雨のにおい。
「雨が降るから洗濯物を取り込もう」
私がそう言うと、母は笑いました。
「こんなに晴れているのに、雨なんて降るわけないじゃない」
そして15分後、降り出す雨。
「なんでわかったの?信じられない」と、驚く母。
2人でバタバタと洗濯物を取り込みました。
その後、同じような事は起きず、どうして雨のにおいに気付いたのかは、わからないままでした。
2年前、仕事と人間関係で疲れていた頃のこと。
午前3時、焼肉のにおいで突然目が覚めました。
どこからか漂ってくる焼いた肉と甘辛いタレのにおい。
夫は隣で熟睡中。
ベッドの中から嗅覚でにおいの元を探ると、1階から漂ってくるようです。
私たちの住まいは倉庫の2階。
1階には夫の家族が時々来ます。
その日は、夫の兄弟が仕事帰りにお弁当を食べていたようです。
普段は1階のにおいなんて全く気付かないのに……
インターネットで調べると、ストレスからくる嗅覚過敏という症状を見つけました。
長年の謎が解決し、腑に落ちる私。
ストレスでまつ毛が抜けたり、嗅覚過敏になったり。
私の体はちょっと面倒ですが面白いです。