ブーさんとキリンの生活

倉庫の2階でひっそり暮らす

幸せの焼きそば

倉庫の2階

夫のために初めて料理をしたのは、一緒に住み始めてからでした。

 
夫のブーさんが住んでいたのは倉庫の2階。

結婚をきっかけに、私はそこに引っ越してきました。

 

私が引っ越してくる前の倉庫は、人が住んでいるとは思えないほど荒れた空間。

修行をしているか監禁されているとしか思えない場所に、
ブーさんは1人で暮らしていました。


結婚にあたり、ブーさんは家族とともに
水回り・窓・クーラー・フロアクッションなどを自己設置。

以前よりも明るくなった倉庫の2階。


それでもまだ不要なものが散乱し、蓄積したホコリと汚れが目立ちます。

引っ越してから2日間、朝から晩まで2人で片付けと掃除をして、

やっと少し住居らしくなりました。

 

スーパーで1週間分の買い出し 

一息つく間もなく、初めてのスーパーで1週間分の買い出し。

買ってきたものでとりあえず作ったのは、普通の焼きそばでした。


こま切れの豚肉と数種類の野菜を入れて炒めただけ。

私が10代の頃から作っている、何の工夫もない焼きそば。

  

お皿に盛り付けたやきそば 

それなのにブーさんは、作っているときから「いい匂いがするな~」とうれしそう。

お皿に盛り付けて出すと「うまそー」

ぱくぱく食べて「うん、おいしい!」


食べ終わってしみじみと「今ね、結婚してよかったなーって思ってる」とにこにこ。


「こんな焼きそばで」と笑いながら、私はとても幸せでした。

何でもない普通の1日でも、ブーさんと一緒なら幸せな1日になりそう。

焼きそばを作るとき、今でもこの日のことを思い出します。