ブーさんとキリンの生活

倉庫の2階でひっそり暮らす

花に教えられた一期一会

青空と紅梅

私は来年もこの風景を見ることができるのでしょうか。

 

夫と私は、2人で倉庫の2階に住んでいます。

まわりに建物はなく、空き地と耕作放棄地に囲まれた静かな場所です。


雨上がりの午前中、青空に心が弾み、スマートフォンを持って外へ出ました。

目当ては梅の花。
 

紅梅


いつもはひっそりと静かな斜向かいの耕作放棄地。

今は紅白の梅でとても賑やかです。

青空と白梅

青空の下、甘い香りに包まれながら1人でゆっくりと梅の花を楽しみました。 

 

午後、用事を済ませて自宅に戻る途中、隣の空き地を見ると不思議なものが。

隣の空き地で見つけた不思議なもの

これは何だろう。

何が植えられていたかな。

あそこに桐、そこに赤椿……ここに……

 

切り倒された白椿

わずかな枝を残して切り倒されてしまった木。

この木が白椿だとわかり、私はとても悲しくなりました。


そういえば先月、隣の地主さんが珍しく作業をされていました。

空き地への出入りをしやすくするため、5本ほど木を切ったようです。

そのうちの1本が白椿でした。

 

1年前の白椿

ここに住み始めてから、春に姿をあらわす純白の可憐な花に心を癒されていました。

ぽかぽかと暖かな日差し、元気に飛び回る虫たち。

足元にはタンポポ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、目の前に白椿。

ぎゅっと固まっていた心がほどけ、自然と笑顔になれる大好きな春の風景でした。 

 

1年前の白椿

もう、この場所で白椿を見ることはできなくなりました。

今咲いている梅の花も、また同じように咲くかはわかりません。

来春咲いたとしても、私が生きて見られるかどうか誰にもわかりません。

 

切り倒された白椿の前でしばし茫然。

二度とは巡ってこないこの瞬間の大切さを春の花に教えられました。