大好きな紫のグラデーションが、石から消えてしまいました。
20年前に東急ハンズで見つけたメノウスライス。
キレイなグラデーションに心を奪われ5枚買いました。
一番のお気に入りは紫メノウ。
小さな石の中に星雲を閉じ込めたような不思議な魅力がありました。
しかし、3年ぶりに箱から出してみると紫だけ色が消えていました。
端にだけ紫が残っていますが、グラデーションは跡形もありません。
石の色が消えるなんて狐につままれたようです。
調べると、メノウは多孔質であるため人工的に染色することが簡単にできるとか。
金属塩を溶かした溶液にメノウを漬け込み、色が染み込んだところで石を加熱して色を定着させるそうです。
20年間、メノウが着色されているとは考えもしませんでした。
改めて見ると、赤も少し色が薄くなっている気がします。
木の年輪のような模様があるメノウも、もっと色が濃かったはず。
青には色の変化を感じません。
青にはコバルト塩を使うなど、色によって使う金属塩が違うようです。
着色するのに使った金属塩の違いが、20年後の色の変化につながったのかもしれません。
美しい青のグラデーション。
これもいつか消えてしまうのでしょうか。
これからは時々手にとって、色の変化を見ていこうと思います。