20年ぶりの勉強でFP3級・FP2級に独学で一発合格。
学科・実技どちらも得点率90%を超えました。
お金の知識がない主婦が、どのように勉強して合格できたのか。
勉強法 と テキスト、FP試験 について書いていきます。
(最終更新:2022年10月21日)
目次
- FP試験の受検資格
- 合格基準、合格率
- 実技はどれを選んだか
- FPの勉強に使用したテキスト(参考書・問題集)
- 合格するために必要な勉強時間
- FPの勉強方法
- 2級を取るなら3級は満点をめざすとラク
- FP試験日程と受検手続きについて
- 5月に3級、9月に2級は失敗?
- 試験当日持参したもの・服装
- 「独学は不安」「効率よく勉強したい」という方へ
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FP試験の受検資格
FP3級には、受検資格制限は一切ありません。 誰でも受検できます。
2級には複数の受検資格があり、いずれか1つに該当すれば受検することができます。
2級
受検資格 | 受検申請書の記入方法と添付書類 |
3級技能検定の合格者 | 3級合格証書の合格番号を記入 |
FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者 | 実務経験年数を記入 |
日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者(注1) | AFP認定研修の修了証書の写しを添付 |
厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者 | 合格した等級・コース名と受験した年月を記入 |
(注1)修了日が受検申請受付最終日以前の日付に限られます。
合格基準、合格率
FP試験の合格基準は次の通りです。
- 60%以上の得点で合格
- 学科・実技、両方に合格すること
合格率:FP3級 50~70%、FP2級 35~40%
学科・実技どちらも「マーク式試験」で、国家資格の中では合格しやすい試験です。
本番になると、緊張で普段の90%の力しか出せないと言われていますし、試験前に70%以上得点できるように勉強すると安心ですね。
実技はどれを選んだか
FP3級の実技試験は、個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務・資産設計提案業務の3種類から1つを選んで受検します。
私は 2級・3級ともに「個人資産相談業務」を選びました。
「個人資産相談業務」の実技は保険(リスクマネジメント)の問題が出題されません。
私は生活に役立てる目的で資格取得を目指していたので、保険の勉強は学科だけで十分でした。
「個人資産相談業務」は、きんざい(金財)で受験できます。
FPの勉強に使用したテキスト(参考書・問題集)
FP3級、FP2級それぞれの勉強で使用したテキストをご紹介します。
私はこれで合格しました。
FP3級の参考書・問題集
FPの参考書・問題集はたくさん出版されています。
大切なのは、一番新しく出版されたものを選ぶこと。
法改正などは毎年行われていて、覚えなければいけない数字などが変わっていきます。
私のおすすめは
「みんなが欲しかった! FPの教科書3級」と「みんなが欲しかった! FPの問題集3級」
▽とても覚えやすいテキストです。
▽こちらの問題集は、試験会場でよく見かけました。
FP2級の参考書
覚えやすい参考書を使うと勉強がはかどるので
私は「みんなが欲しかった! FPの教科書2級・AFP」を選びました。
500ページ超、厚さ3cmと分厚いですが、簡単に2つに分割できるので 持ち運びにも便利です。
▽オールカラーの図解が頭にスッと入りました。
FP2級の問題集(学科・実技)
問題集は「きんざい」から出版されているものがおすすめです。
きんざい(一般社団法人 金融財政事情研究会)はFP試験を主催する団体の1つです。
参考書にはない解説が載っていることもあったので、それは参考書に書き込みました。
※きんざいの問題集が変わりました。(2017年5月追記)
- 2級FP技能士(学科)精選問題解説集
- 2級FP技能士(実技・個人資産相談業務)精選問題解説集
▽これを繰り返せば合格できます。
▽実技を「個人資産相談業務」で受ける場合は、こちらの問題集になります。
▽実技を「生保・損保顧客資産相談業務」で受ける場合はこちらです。
合格するために必要な勉強時間
FP2級の合格に必要な勉強時間は 200時間 と言われています。
私の2級の学習時間は 97日間で220時間。
仕事が休みの日は5時間以上勉強し、旅行にも参考書を持参しました。
FP3級の勉強では、試験の2ヶ月前から本格的な勉強を始めたところ、1ヶ月前には過去問がほとんど解けるようになり、手持ち無沙汰の期間がありました。
FP3級の勉強は、1ヶ月前から始めても十分合格できます。
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FPの勉強方法
私はFP3級・FP2級どちらも同じ順序で勉強しました。
- 出版社のサイトで正誤表をチェック
- 目次を見る
- 参考書をざっと1回読む
- 2回目はわからないところをノートにまとめながら読む
- 過去問と問題集を3回以上くりかえす
以下に、勉強方法を詳しく説明します。
1、出版社のサイトで正誤表をチェック
正誤表を確認して、正しいものを覚えましょう。
2、目次を見る
どんなことを勉強するのか、大まかに把握します。
3、参考書をざっと1回読む
ざっと1回読みながら、途中の基本問題を解きます。
これは間違えても気にしないようにしましょう。
どれを間違えたかチェックしておき、あとで勉強の目安にします。
4、わからないところをノートにまとめながら読み進める
2回目は声に出して読み、読みながら書いて、書きながら見てと五感をフル活用。
FP3級の勉強では全部がわからないので、参考書の全ページをノートにまとめました。
効率は悪いですが、私のサビついた頭はこのくらいやらないと動きませんでした。
FP2級の勉強では、法改正で変更になったところ と 法人税・消費税 をノートにまとめました。
まとめたものは普段の生活の中で見られるように壁に貼りました。
まとめながら参考書の途中にある基本問題を解くのは1回目と同じです。
2回目は、1セクション学習し終わるごとに問題集を解きます。
インプットしたらアウトプットをして、理解しきれていないところを見つける。
大切なのは繰り返すこと。
参考書を読んでも理解できないところは、インターネットで検索しました。
わからないままにせず、理解できるまでとことん調べます。
▽動画の解説もおすすめです。
5、問題集と過去問を3回以上くりかえす
問題集と過去問は 最低3回 解くことを目標にしました。
問題集を解いて間違ったものには、チェックしながら日付を書きました。
後でいつ何回間違ったかわかるからです。
1回目は解くだけでも時間がかかりますが、繰り返すうちにどんどん早くなり間違いが少なくなります。
複数回間違った問題は、正解するまで4~6回繰り返しました。
問題の種類を書いた付箋紙を貼ると繰り返しやすいです。
過去問は無料で解くこともできます。
きんざいのサイトに載っています。
過去問解説と過去問道場、おすすめです!
過去問を解いたら、分野ごとの得点と間違った問題の番号、正解率を紙に書きました。
これで自分の弱点と正解率の変化を把握できます。
参考書に載っていない問題の解説は、参考書の空いているところに書き込みます。
「みんなが欲しかった!FPの教科書」の良いところの1つは、書き込めるスペースがたくさんあるところ。
赤枠で囲ってあるところは、私が書き込んだものです。
勉強で得た知識は 参考書に集約しましょう。
後で調べるときや試験の直前に役立ちます。
私は試験会場に問題集は持っていかず、参考書だけ持参しました。
問題を解いて間違ったところは解説と参考書で確認。
先程も書きましたが、アウトプットとインプットの繰り返しが大切です。
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2級を取るなら3級は満点をめざすとラク
私は3級の勉強の途中で楽しくなり、どうせなら満点をめざそうと思いました。
結果は90%の得点でしたが、2級の勉強がスムーズに始められました。
3級試験の翌日に2級の学科問題を解いたところ、正解率70%
FPは60%の得点で合格です。
3級よりも深い内容と長く多い問題文に慣れるのに時間がかかりましたが、知識を少しプラスするだけで2級に合格できました。
FP試験日程と受検手続きについて
FP3級と2級の試験は、年に3回(1月、5月、9月)実施されています。
個人で申し込む場合、受検申請の方法は次の2つです。
- インターネット申込み
- 申込書を郵送する
どちらの方法も 受検の申込み受付期間が 試験日の1ヶ月以上前に終了します。
申込みは早めに済ませましょう。
2023年 試験日程・受付期間・合格発表日(FP2級、FP3級)
試験日:2023年1月22日(日)
受検申請書請求期間 | 2022年10月3日(月)~11月22日(火) |
受検申請受付期間 | 2022年11月8日(火)~11月29日(火) |
受検票発送日 | 2023年1月5日(木) |
合格発表日(予定) | 2023年3月2日(木) |
試験日:2023年5月28日(日)
受検申請書請求期間 | 2023年2月1日(水)~3月31日(金) |
受検申請受付期間 | 2023年3月17日(金)~4月7日(金) |
受検票発送日 | 2023年5月11日(木) |
合格発表日(予定) | 2023年7月4日(火) |
試験日:2023年9月10日(日)
受検申請書請求期間 | 2023年6月1日(木)~7月18日(火) |
受検申請受付期間 | 2023年7月5日(水)~7月25日(火) |
受検票発送日 | 2023年8月24日(木) |
合格発表日(予定) | 2023年10月20日(金) |
試験時間
3級 | 2級 | |
学科 | 10:00~12:00(120分) | 10:00~12:00(120分) |
実技 | 13:30~14:30(60分) | 13:30~15:00(90分) |
※試験開始前に試験についての注意事項説明があります。受検する各試験の試験開始時刻20分前までに必ず着席してください。
※遅刻者の入室は、試験開始後30分までは認められますが、試験終了時間の延長はありません。
※途中退室は、試験開始の60分後から試験終了の10分前までの時間は認められます。退室は試験監督の指示に従ってください。(3級実技試験は試験時間が60分のため途中退室できません)
※試験時間中の飲食は原則として禁止です。
模範解答と自己採点、合格発表について
模範解答は、試験当日の17時30分以降、公式サイトに掲載されます。
配布される問題用紙を持ち帰り、自己採点してみましょう。
なお、各科目の配点は、特に記載のない限り、公表されません。
配点は過去問などを参考にしてください。
検定試験の合否については、合格発表日の午前10時より公式サイトにて確認できます。
5月に3級、9月に2級は失敗?
5月に3級を受検し、すぐに2級の勉強を始めようと参考書を探しているときに気付いたことがありました。
FPの教材は5月と9月の間で新しいものに切り替わります。
▽赤枠の中に注目。
5月の3級試験の直後、複数の2級教材を見比べようと思っても、まだ出揃っていません。
きんざいの参考書の発売は6月、問題集は7月でした。
時間のロスです。
※「みんなが欲しかった! FPの教科書2級・AFP」は発売が早いです。
しかし、1月に受検するとインフルエンザという敵がいます。
やる気になった時が始め時なのかもしれません。
試験当日持参したもの・服装
私が試験当日に持参したものは以下の通りです。
- 写真を貼った受験票
- えんぴつ2本
- 消しゴム2つ
- シャーペン1本
- 計算機2つ
- 参考書
- 腕時計(100円ショップで購入)
- ペットボトルの飲み物
- 昼食
- チョコレート
※腕時計は時刻を確認する目的以外の使用はできません。また、音声・通信機能があるもの(スマートウォッチ・ウエアラブル端末など)の使用は禁止です。
※ 筆記用具・計算機・時計は、会場での貸し出しはありません。
受験票には「証明写真を2枚」貼らなければいけません。
証明写真代を節約するため、私はピクチャンを利用しました。
200円で3枚の証明写真が手に入ります。
「チョコレートを試験本番1時間前に食べると脳が活性化される」と聞いたので、朝とお昼休みにチョコを食べました。
試験会場への行き方は、前日までにストリートビューでチェック。
試験会場は暑かったり寒かったり色々なので、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。
私が受けた9月の会場は冷房が効きすぎて寒く、持参したカーディガンが役に立ちました。
「独学は不安」「効率よく勉強したい」という方へ
独学で合格できるか不安……という方もいらっしゃるでしょう。
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