屋根裏に棲みついたコウモリを自分たちで撃退しました。
本当に効果のあるコウモリ駆除の方法は何なのか
家屋に棲みつく「コウモリの正体」と、私たちが試した「9つのコウモリ駆除方法」について書いていきます。
※2018年11月22日放送、日本テレビ「THE突破ファイル」に採用されました。
<目次>
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アブラコウモリ(家コウモリ)について
日本で一番身近なコウモリは「アブラコウモリ」、別名「イエコウモリ」。
体長 4~6cm、体重 5〜10g。
小型のコウモリで、黒褐色から暗灰褐色の体毛におおわれています。
アブラコウモリの生態
アブラコウモリは、コウモリ類の中で唯一、家屋だけを棲みかとしています。
都市部の住宅密集地でも数多く生息し、エサは昆虫です。
11月中旬から3月中旬まで冬眠。
冬眠期間中でも暖かい日には飛ぶ姿を見かけることもあります。
春から秋は活動が活発になり、初夏に出産。
一度に1~3匹出産し、仔は約30日で親とほぼ同じ大きさに育ち、飛ぶようになります。
寿命はオスで3年、メスで5年ほど。
わが家では、1年目の秋に屋根裏の物音が静かになり駆除に成功したと思っていたら、2年目の春にまた物音がするようになりました。
屋根裏で冬眠していたようです。
コウモリの侵入経路とフン
1cm程度のすき間があれば出入りすることが可能なので、
侵入経路を特定するのがとても難しいです。
住宅に侵入した場合、天井裏にフンがたまり、臭いや汚れの原因となります。
また、出入りに使うすき間からフンを落とし、敷地内や建物を汚します。
コウモリのフンの大きさは 5~10mm。
色は茶色、昆虫しか食べないのでネズミのフンよりもろいのが特徴です。
わが家でも屋根裏にフンをされ、天井のすき間から寝室などにフンが落ちてきました。
勝手な捕獲や殺処分はできない
益獣としてコウモリは鳥獣保護法で守られています。
無断で捕獲することや殺処分することはできません。
参照:アブラコウモリ / 国立環境研究所 侵入生物DB
アブラコウモリ:自然環境教育センター
公益社団法人 東京都ペストコントロール協会
コウモリ駆除で使用したもの・方法
コウモリ駆除に成功するまでの2年間で、私たちが試した駆除グッズと方法を使用した順に紹介します。
- 効果があったもの ⇒ 〇
- 効果がなかったもの⇒ ×
- 一時的に効果を感じた、使い方によっては効果があるもの⇒△
当時、コウモリ駆除に使った費用は19,250円。
私たちの住まいはプレハブ倉庫の2階です。
1、蚊取り線香 △
コウモリの嫌いなもので、まず思いついたのが「煙」。
天井に穴を開けて塩ビパイプをさし込み、蚊取り線香の煙を屋根裏に充満させてコウモリを追い出そうとしました。
屋根裏のすき間を埋めていなかったのと、広さが21坪ある屋根裏に蚊取り線香が1~2つと少なく効果はゼロ。
天井のすき間から住居スペースにも蚊取り線香の成分が充満し、私たち人間の気分が悪くなるだけでした。
バルサンはどうかと調べましたが、こちらもあまり効果がないそうです。
2、コウモリ忌避スプレー △
ホームセンター、ドラッグストアなどで売られているコウモリ忌避スプレー。
コウモリが嫌いなハッカの匂いがします。
わが家での効果は一瞬、またはゼロでした。
天井に開けた穴から屋根裏に噴射したり、屋外から壁のすき間にノズルを差し込んで屋根裏に噴射しました。
しかし蚊取り線香と同じく、屋根裏のすき間を埋めきれていなかったのと、屋根裏が広いので隅々まで行きわたりませんでした。
スプレーすると、少しの間だけ屋根裏の物音が静かになることも何度か。
コウモリが完全に棲みつく前に、場所を狙ってピンポイントで攻撃できたら効果があるかも!
コウモリに入られてもすぐに対処できるよう、スプレーは常備してあります。
3、ネズミ忌避ジェル △
ネズミの忌避剤は、スプレーと同じくコウモリが苦手なハッカの匂いがします。
屋根裏のいつも物音が聞こえるポイントに置きましたが、効果はゼロ。
狭い場所なら匂いが充満して効き目があるのかもしれません。
屋根裏が広すぎるわが家には合いませんでした。
コウモリが嫌いな匂いのするジェルタイプの忌避剤は他にもあります。
⇒【セット】鳥類忌避剤 バードフリー(1本)+コーキングガン (1本)付き
「バードフリー」はシナモンのようなにおい、「ニゲール」はワサビ・唐辛子の刺激臭がします。
▽「コウモリいやがる袋」は天然ハッカの香り。
屋根裏、軒下などに貼るだけで簡単に設置できます。
▽「グッバイコウモリ」は天然ハッカオイル使用。
効果ありとの口コミ多数。
4、衣類用防虫剤 ×
昔ながらの独特な臭いがする衣類用防虫剤を屋根裏に置きました。
効果はゼロ。
防虫剤の上にたくさんフンをされました……
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5、シーリング剤(すき間を埋める) 〇
屋根裏のまわりを外から観察して、すき間をシーリング剤などで埋めました。
これは2年間継続して効果あり!
出入り口がなくなればコウモリは屋根裏に入れません。
また、屋根裏から出られなくなればエサが食べられず息絶えます。
シーリング剤では埋められないような大きなすき間は、木材や緩衝材(ミナフォーム)を使用。
屋根の端にあった大きなすき間に緩衝材を詰めて埋めたところ、カラスがつついて取り出してしまいました。
カラスの足場になるところへ100円ショップの猫よけとげシートを固定。
これでカラスが緩衝材を取り出すことはなくなりました。
▽すき間埋めに使ったシーリング剤です。
すき間埋めの金網もおすすめです⇒ 業務用 ネズミ侵入防止材 防鼠金網ハード 6袋セット
6、獣よけ線香(トウガラシ成分配合) ×
2年目、コウモリは唐辛子が苦手だと聞き、カプサイシン配合の獣よけ線香を試してみました。
結果、コウモリよりも人間がつらい状態に。
屋外で獣よけに使うものなので屋内で焚くと唐辛子成分が強烈です。
蚊取り線香と同じく、天井にさし込んだパイプを通して屋根裏に充満させようとしましたが、もれ出てきた唐辛子成分で目とのどが痛い。
獣よけ線香を使うのをあきらめ、スーパーで買った唐辛子を排水口ネットに入れ、屋根裏の3ヶ所に置きました。
量が少なかったのか、唐辛子の効果はなかったように感じます。
7、ライト(明かり) △
屋根裏をコウモリにとって不快な空間に変えようと、ライトを2種類設置しました。
常時明るく照らすものと、物音がしたらスイッチを入れて照らすもの。
火災予防のため LED電球を使用しましたが、数日で慣れてしまい効果なし…。
(天井の上に敷きつめてあるものは断熱材です。)
8、超音波発生器 △
2年目、コウモリが嫌がる音を出すという超音波発生器を設置。
効果は不明。
2年目で駆除できましたが、設置した後もしばらくはコウモリが屋根裏にいました。
私は猫よけの超音波発生器が苦手なので、屋根裏に設置したら私が不快に感じるのではないかと不安でした。
しかし一度も不快に感じることがなく、その点は良かったです。
コウモリを寄せ付けないために、現在も屋根裏で使っています。
追記
プロの業者さんがコウモリ駆除をする様子をテレビで見ましたが、超音波発生器でコウモリを屋根裏から追い出し、金網のようなものでコウモリの出入り口をふさいでいました。
超音波発生器には効果があるのかもしれません。
▽害獣駆除を目的とした超音波発生器はほかにもあります。
9、ラジコン 〇
2年目、甥が遊ばなくなったラジコンを屋根裏に設置。
物音がした時に 枕元のコントローラーで操作するようにしました。
効果は絶大!
バタバタと物音がしていても、ラジコンを動かすとピタッと静かになりました。
物音⇒ ラジコン⇒ 静かになる
これを続けていると物音が聞こえる頻度がみるみる減少。
2週間ほど続けたある日、夕方にシーリング剤で屋根裏のすき間埋めをしたところ、その夜から物音が一切しなくなりました。
屋根裏で息絶えたのかと思いましたが、それらしきものは見当たりませんでした。
断熱材の上に直にラジコンを置くとすべってタイヤが空転してしまうため、レール代わりにダンボールを敷きました。
また「コウモリが発する超音波を乱反射した方が効果があるのでは?」と考え、ラジコンの車体に光沢のある容器のフタやアルミホイルを乗せました。
追記
専門家によると「ラジコンの不規則な音と動きがコウモリにストレスを与え、撃退につながった」そうです。
コウモリ駆除成功のカギは
すき間埋めとラジコン。
わが家のコウモリとの戦いは、この2つで決着がつきました。
結局、コウモリ駆除に大切なのは
- コウモリの出入り口をなくす
- コウモリにとって不快な環境を作る
ということなのでしょう。
わが家では、まさかのラジコン大活躍でした。
今すぐ駆除したい時はプロに相談を
私たちは2年がかりで運良く駆除できましたが、睡眠不足から体調を崩したり、足元が不安定な場所で作業をしたりと大変な思いをしました。
今すぐに駆除したいという方は、プロに相談されることをおすすめします。
「コウモリ駆除navi 」と「害獣駆除専門のムシ・プロテック
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24時間・365日対応、相談、見積もり無料。
見積もり後のキャンセルも無料。
コウモリを追い出すだけでなく、侵入経路をふさいで巣を撤去し、清掃・消毒・侵入防止まで徹底的におこなってくださいます。
二社の見積もりを比べ、納得してから依頼しましょう。
▽コウモリ駆除naviは、東証上場企業「シェアリングテクノロジー株式会社」が運営しています。