ブーさんとキリンの生活

倉庫の2階でひっそり暮らす

「聖天宮」は300円で楽しめる埼玉の台湾 

聖天宮

埼玉の田園風景の中に突如出現する台湾、聖天宮(せいてんきゅう)。

 

親戚関係の用事があり、埼玉県坂戸市に夫婦で行ってきました。

坂戸市に行くのは初めて。

「坂戸」という地名なのに坂が全然ないなと思っていると、畑の中に怪しい屋根。

怪しい屋根

どう見たって日本じゃない。

気になるけれど用事を済ませなければ・・・

用事が済んだら来た時とは違うルートで帰ろうと予定していましたが、急遽変更。

帰りながらあの奇妙な屋根の建物に行ってみることにしました。

▼場所はこちら▼

 

目次

 

謎の建物と天女

お寺?お墓?アレは何?と夫婦で話しながら車を駐車場へ。

ドラの音が聞こえてきそうな旗。

中華街的な旗

中華街的なもの?

最初に通りかかった時に見た怪しい屋根。

怪しい屋根と天女

門の内側に、天女のようなお姉さんが見えます。

ディズニーランドのミッキーマウス的存在?

300円の拝観料金を支払って中へ。(中学生以下・障がい者無料、団体割引あり)

狛犬のような像

門に置かれた狛犬のような像から視線が・・・すごく見られてる。

狛犬よりも沖縄のシーサーと似てます。

シーサーの親分?

いただいたパンフレットによると、ここは道教のお宮「聖天宮」

パンフレット

 

聖天宮は、中国台湾三大宗教(仏教・道教・儒教)の一つ、「道教」のお宮です。
日々の道徳を重んじ、善行に報いる最高神「三清道祖」が本尊として祀られています。
開祖は台湾出身の康國典大法師です。

聖天宮パンフレットより引用


私たちは「天門」の左端から入場。

「前殿」とお姉さん。

「前殿」とお姉さん

天女のようなお姉さんが気になりながらも、「前殿」と「鼓楼」の屋根。

たくさんの龍

屋根にたくさんの龍。

色も形も中国風。

 

異世界とコスプレお姉さん

建物に入る前に、素敵な庭園「外苑」へ行くと、

不思議な格好のお姉さんたち5、6人と本気のカメラを持った男性。

ここでやっとコスプレの撮影をしていることに気付きました。

「外苑」から見る「鼓楼」

異世界

埼玉とは思えない風景。

ゲームやアニメのキャラクターの格好をして撮影しても、この風景なら違和感がない。

聖天宮の公式サイトに、コスプレ撮影ついてのページがありました。

聖天宮 | コスプレのご案内


参加ルールなどとても細かく書かれていてビックリ。
神社のためへそ出しは禁止。

※マギのジュダルは補正すればOKです。

マギもジュダルも私にはわかりませんが、コスプレに理解のある聖天宮

クーラーと鏡のある控え室まで用意されています。


▼こちらには聖天宮で撮影されたコスプレ作品がたくさん。

聖天宮 - コスプレイヤーズアーカイブ

聖天宮は異文化どころか、異世界ですね。

2.5次元?

トイレの入り口にも可愛いお姉さん。

トイレの入り口

隅々まで手を抜かないところが素晴らしい。

 

台湾のお宮がなぜ埼玉に?

ここでもう一度、境内の案内図。

案内図

次は「中庭」を通り「本殿」へ。

密度の濃い「本殿」 。

本殿

「本殿」は空気の密度も濃い。

恐れ多くて「本殿」の中は撮影する気になれませんでした。

本殿

「本殿」の中には、ご本尊や聖天宮について説明して下さる方がいらっしゃいました。

聖天宮建て主は康國典大法師。

四十歳半ばにして不治の大病を患い、ご本尊「三清道祖」と縁起をもたれたのを期に一命をとりとめ、完治されました。

深謝の念と、何人にも神様のご利益にあやかれるお宮を建てたく建造の地を探していたところ、

なんと生国の台湾ではなく日本国のこの地にとお告げを授かりました

聖天宮の名、佇まいや方角もお告げがあり、

当時、正面の道、最寄の若葉駅もなかった雑木林のこの地を一から整地し昭和五十六年より着工に至りました。

台湾の一流の宮大工を呼び寄せ十五年を掛け、平成七年に聖天宮を開廟しました。

聖天宮パンフレットより引用 

まさかの神のお告げ。 

神様はなぜ、日本、それも埼玉県坂戸市を選んだのだろう。

まさかコスプレ撮影に使われるとは予想していなかっただろうなぁ。

聖天宮の近くには戸建住宅やマンションもあるので

「反対運動とかなかったのかな?」と夫のブーさんと話していました。

雑木林の整地から始めたのなら、住宅よりも聖天宮が先だったのかもしれませんね。

 

ここは美術館?博物館?ドラゴンボール?

説明していただいた「本殿」の「龍鳳柱」 

龍鳳柱

高さ5mある台湾の「観音石」の一本柱を彫って作られているそうです。

「うわー・・・・」と2人で言ったまま、あまりの迫力に固まってしまいました。

龍の目がドーーーン!

 

「本殿」の前に置かれた「九龍網(きゅうりゅうもう)」

九龍網

こちらは1枚の岩から彫られた九頭の龍。 

「九」とする九頭の龍は、万物を網羅する神様の威厳を表し、
また永久の「久」として縁起のよい数でもあります。

龍は神様の使いの中では一番力が強く、天変地異を引き起こすとされています。
(中略)
龍の爪の数にも意味があり、五爪を持つ「五爪龍(ごそうりゅう)」は最強であります。

皇帝の時代には龍の爪の数は厳格に制限され、許可なく龍を用いることは死罪を伴いました。

ちなみに、日光東照宮の「鳴き龍」は三爪であり、中国明王朝に対しての配慮と云われています。

説明板より引用


五爪を確認。

五爪

最強の「五爪龍」さまの右手には「龍玉(りゅうぎょく)」。

ドラゴンボールの神龍を思い出して調べてみたら、イラストで見る限り四爪。

面白い。

 

「本殿」の隣にある「客庁」

客庁

螺鈿が施されたテーブルと椅子。

隅々まで作りこまれた完成度の高い空間。

ここは祈祷待合室らしく、「椅子にお座りいただけます」と説明されました。

夫婦2人で座り「うわー・・・」と言ったまま、また固まってしまいました。

 

東の「陽鐘」、西の「陰鼓」

案内図

「前殿」の東には「鐘楼」、西には「鼓楼」。

それぞれ建物の上部に「陽鐘」「陰鼓」があり、

「陰陽」「始まり、終わり」を意味しています。

 

まずは東の「鐘楼」へ

おじいさんの絵

「鐘楼」の内部に掛けられたおじいさんの絵。

ご本尊なのでしょうか?

やわらかく穏やかな表情に魅了されてしまいました。

強い「陽」の力をかもし出す「陽鐘」の下では、

「陽紅布」に抱負を明記し適える勇気を授かります。

陽紅布
↑画像は公式サイトからお借りしました。

「鐘楼」の中には、抱負が書かれた「陽紅布」が掛けられてありました。

「宝くじが当たりますように」「10億円当てるぞ!」

色々な抱負が書かれてあり、神社の絵馬みたいでした。

 

「鐘楼」の上から「前殿」を見る

鳳凰

「鐘楼」の屋根の「鳳凰」

羽が一枚一枚タイルで作られています。

「鐘楼」から見る「天門」

天門

のどかな田園風景の中に、異世界への扉。

ここで「太極拳」などのイベントが行われるそうです。

聖天宮 | イベントのご案内

うん、ピッタリ。

 

「鐘楼」から見る「本殿」 

本殿

私は今、どこにいるのだろう。

 

西の「鼓楼」へ

模型

「陰鼓」の下で「陰」の力に打ち勝つロウソクを灯し、物事の順調と延寿を賜ります。

ロウソクの紅色には「授かる」の意味があり、幸運・良縁などに授かると云われているます。

説明板より引用

紅壽燭

赤いロウソクは「紅壽燭」

「陽紅布」がたくさん掛けられた「鐘楼」よりも、静けさを感じる「鼓楼」。

 

「鼓楼」から「前殿」の屋根を見る。

龍

龍が昇ってる! 

全てが緻密に作られていて「本物が持つ力」を感じます。

 

「鼓楼」から「外苑」を見る。

外苑のコスプレのお姉さん

桃源郷のような「外苑」。

鳳凰の視線の先には、コスプレのお姉さんたち。

絶好の撮影スポットだな。

 

「鼓楼」を下りてくると、何やら見慣れぬ自動販売機

自動販売機

 台湾の飲み物と食べ物聖天宮オリジナルキーホルダーなどが売られていました。

ちゃんとしたブロガーさんなら、ここで「食レポ」とかするんですよね。

普段の節約癖が出てしまい、何も買いませんでした。

ちょっと後悔。

私たちの前に台湾の飲み物を買った女性2人は

「フタが固くて全然開かないよー。これが日本製との違い?」と言っていました。

 

全てが本物「前殿」

「前殿」に入り、天井を見る。

天井

15年の歳月をかけて作られたと聞いた時は「そんなに掛かったの?」と思いましたが、

これだけの物を見ると「よく15年で作ったな」と驚きます。

 

ちょっとした壁にも絵が描かれています。

絵

全てが本物。

「前殿」から外に出ようとしたら、扉から視線。

扉から視線

めっちゃ見てる…。

扉を閉めると、この像が外側に出ます。

この目で邪気を払うのでしょうか?心の中まで見透かされるようです。

 

「前殿」を外から見る。

前殿

「うわー・・・」とまた固まる2人。

日光東照宮や沖縄の首里城など、

昔の日本は中国文化から強く影響を受けていたのだと、改めて実感しました。

 

300円で行ける台湾

聖天宮

門をくぐると、そこは想像をはるかに超えた異空間

私たちは知りませんでしたが、雑誌などで紹介されているようです。

雑誌など

じゃらん・るるぶ・埼玉Walkerなど。(埼玉Walker!?)

年中無休

拝観時間は10時~16時

カメラを持った若いカップル、おじさま達のグループ、そしてコスプレ集団。

皆さんそれぞれに「聖天宮」を楽しんでいました。

一見の価値がありますよ。

聖天宮

五千頭の龍が昇る 聖天宮 | 公式ホームページ