ダム見学はこれで2回目。
今回もダムに関する様々なことを学びました。
今年3月、栃木県日光市の五十里ダムを見学。
今回は五十里ダムの上流にある、湯西川ダムの見学です。
目次
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湯西川ダム
湯西川ダムは、鬼怒川・利根川下流域の水の需要に応えるとともに、流域を洪水の被害から守るため、鬼怒川上流ダム群の4番目のダムとして建設されました。
堤高119.0mの重力式コンクリートダム。
2012年3月に完成した鬼怒川上流ダム群の中では最も新しいダムです。
1956年完成の五十里ダムと比べると、上辺にある通路(天端)がとても広いです。
さすが新しいダム。
ダム中央には2つの建物があります。
左・上流側にある建物は「選択取水設備操作棟」
湯西川ダムの選択取水設備は「連続サイフォン式」です。
ダム湖から取水する際の水深を、任意に選択できる機能を備えています。
(連続サイフォン式については後ほど書きます)
右・下流側の建物は「ダム管理用EV棟」です。
ダム見学会に参加すると、ヘルメットをかぶってここに入れるのでは?
ダム湖の名前は「湯西川湖」。
ダムは標高600m以上の場所にあって気温が低いため、5月だというのに周囲は冬枯れ一色です。
下流側をのぞき込むと……高い。
足の爪が浮くような恐怖感。
下の方では「ドオオオオーン」と物凄い勢いで水が放流されています。
そして、見渡す限り山・山・山。
この流れの先に、五十里ダムがあるのですね。
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湯西川ダム資料室へ
湯西川ダム資料室は入場無料です。
建物の中は資料がいっぱい。
興味深い資料が多くあり、夫婦でじっくりと見学しました。
連続サイフォン式選択取水設備について
私が最も気になった資料は、連続サイフォン式選択取水設備。
ダムの上流側にある建物「選択取水設備操作棟」の内部設備について、わかりやすく説明されています。
「連続サイフォン式選択取水設備」は、従来型式のような鋼製ゲートや開閉装置を必要としない新技術です。
逆V字管を連続して配置し、空気で止水します。
- 構造が簡易
- 汎用性の高い工業部品を多用できる
- 建設費・維持管理費が安い
なんてクールな設備なんでしょう。
湯西川ダム工事中の思い出
夫は、2008年~2009年 本体掘削工事の資料の前で足を止めました。
写真の場所の発破作業と思われる日、夫は偶然、湯西川を訪れていたそうです。
『発破する瞬間を遠くからでも見たいな』と思い、近くにいた警備員か作業員と思われる方に声をかけたところ、大変怒られたとか。
まったくもう……。
『発破を見たかったなー』と、残念そうに資料を見る夫。
その気持ちはわかるけれど、危険なところに入ってはダメですよ。
ダム湖探検 湯西川ダックツアー
帰り道、道の駅湯西川で「湯西川ダックツアー」の水陸両用バスを見かけました。
ダックツアーではダム湖だけではなく、普段は入れないダム施設の見学もできるとか。
これは乗らないと。
夫と『いつか絶対あのバスに乗ろうね』と約束しました。
湯西川ダムの場所、一般開放期間、ダムカード配布について
- 住所:栃木県日光市西川416
- 電話:0288-78-0184
- 湯西川ダム一般開放期間:4月1日~11月30日
- 公開時間:平日・土日祝日8時30分~17時15分
- ダムカード配布時間:平日・土日祝日 9時00分~16時00分
※12月1日~3月31日は冬季閉鎖。
※天候その他の理由により一般開放を中止することがあります。
※ダムカード希望者は管理支所にある付属のインターホンを押してお知らせください。
⇒ 湯西川ダム | 鬼怒川ダム統合管理事務所 | 国土交通省 関東地方整備局
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