工事中の五十里(いかり)ダムは、いつ行っても新しい発見があります。
栃木県日光市の山奥にある五十里ダムは、1956年(昭和31年)に完成した重力式コンクリートダムです。
五十里ダムでは2017年から大がかりな工事が進行中。
今回は、2018年7月に五十里ダムで見つけたものをご紹介します。
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目次
五十里ダム改良工事の内容
現在、五十里ダムでは3つの工事が行われています。
- 「選択取水設備」の新設
- 「利水放流設備」の整備
- 「水力発電所」の整備
上の画像は、今回見つけた工事概要。
契約額や寸法など、今までの掲示物より詳しく書かれています。
うれしくて見入ってしまいました。
工事の一番の見所は、ダムに穴を開ける工事。
ダム湖の水位をグッと下げ、コアボーリングマシンなどを使って分厚いダムに穴を開ける様子は、なかなか見ごたえがありました。
ダムの穴は直径約2.6m。
人が立って通れる大きさです。
でっかいぞ!放流管
ダムの下流側にある「五十里ダム見晴台」には、ダムの穴から引き出したコンクリートの隣に大きな輪っかがありました。
これは何でしょう。
なんと、今まさに据え付けている 放流管。
・放流管総延長:162m
・最大流量:14.0立方メートル/秒(1秒間での最大流量)
・材質:ステンレス
・口径:1400mm
長さ調整用にあらかじめ長く製作しておき、現場にて調整し切断した材料です。
遠くから見ているとその大きさがわかりませんでしたが、直径140cmとはビックリ。
やっぱりダムは大きいなぁ。
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熊 出没 注意!
五十里ダム見晴台の片隅に、なにやら物騒な看板を見つけました。
熊 出没 注意!
急に怖くなってキョロキョロしてしまいました。
五十里ダム周辺では6月頃から熊が目撃されているようです。
7月12日(木)お昼頃に五十里ダム管理支所の入口付近でツキノワグマが目撃されました。
— 国土交通省 五十里ダム管理支所 (@mlit_ikari_D) 2018年7月13日
お越しになる方は、熊に注意してください。
クマの事故を防ぐためのリーフレットhttps://t.co/KBdeUeGtcp#鬼怒川4ダム#五十里ダム#熊#鬼怒川の生き物 pic.twitter.com/4Ky9bkN1x8
熊がダム湖を泳ぐなんて、本当にビックリ。
五十里ダムを見学しているときに熊が出てきたらどうしましょう……
五十里ダム管理支所によりますと
もしもクマを見かけたら・・・
・ツキノワグマは、臆病でおとなしい動物です。
・クマを刺激しないことが大切です。
○クマと近くでばったり出会わないようすることが最も大切です。・音を出しながら歩きます。
○もしもクマに出会ったら・静かにゆっくりクマから離れる
・クマに背中を向けない、走って逃げない
○もしクマを見かけたら・こちらの鉄砲音で人の存在を知らせてください。
五十里ダム管理支所
鉄砲音……
ケースの中にあるピストルを使えばいいのですね。
懐かしい火薬銃。
子どもの頃に遊んだ火薬銃が、クマよけに使えるとは知りませんでした。
クマを見かけたら「パンッ!」と音で知らせましょう。
五十里ダム管理支所さん、ありがとうございます。
熊 出没 注意!の看板を見つけたときはドキッとしましたが、ちょっと安心。
工事中の五十里ダムを見られるのは今だけ。
日々変化するダムを見てみませんか?
五十里ダム