穴のあいたプレートをネジとナットでつなげるおもちゃ「デルタックス」。
工作好きな甥っ子と力を合わせ、飛行機を完成させました。
実家へ帰省すると、甥はデルタックスの箱を手に、目をキラキラ。
『ねぇ、これ作ろうよ!』
私も工作が大好き。
幼いころは兄弟と競うように、デルタックスで車・飛行機・家などを作っていました。
『うん、いっしょに作ってみよう!』
今回は 7歳の甥と工作遊びをした「デルタックス」について書いていきます。
目次
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デルタックスって?
今から約40年前にブームになったエポック社の デルタックス 。
「1枚のプレートから始まる無限の世界」というキャッチフレーズ通り、プレート・ボルト・ナットを使い、自由に何でも作ることができるおもちゃです。
2005年に改良復刻版が発売され、親子2代で楽しまれている方もいらっしゃいます。
組み立てに必要な工具は、セットの中にすべて入っています。
ネジ止めだけで固定するため 作り直しが可能。
何度もくり返し遊べます。
初代と復刻版の違い
初代と復刻版では部品の大きさが違い、復刻版は一回り小さめ。
初代の70~80%の大きさになっています。
金属製の「メタルプレート」と樹脂製の「プラプレート」、2種類のプレートがあるのは変わりませんが、復刻版はプラプレートが多めです。
軽くやわらかいプラプレートを使い、丸みのある恐竜や飛行機などを、以前よりリアルに作れます。
初代デルタックスはメタルプレートが多く、「かたい・重い・冷たい」と子どもながらに感じていました。
復刻版は軽いので、小さな子でも親しみやすいですね。
(部品が小さくなったことで細かい作業が多くなった気もしますが……)
難易度について
復刻版のセットは、難易度レベルが1~7まで設定されています。
1は パーツが少なく簡単。
7に近づくほどパーツが増え、複雑になります。
難易度1:カブトムシ
難易度3:レーシングバイク
難易度5:T- レックス
すべて「対象年齢6歳以上」と書かれていますが、6歳の子どもがひとりで組み立てるのは難しいでしょう。
初めて遊ぶときは自由に組み立てて、まずはネジ止めに慣れることをおすすめします。
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デルタックス MD-152「レース飛行機 DH88」を作りました
今回作ったデルタックスは、難易度7の「レース飛行機DH88」。
モーターユニットが付いており、プロペラが電池で回ります。
10年前に父が買ったようですが、誰も作らず放置されていました。
最高難易度のためパーツがとても多く、工程数は「49」。
甥は『飛行機を作りたい!』と言っていましたが、デルタックスで初めて遊ぶ7歳の子には難しすぎます。
そこで甥と私、二人で手分けして完成させることにしました。
甥:使用パーツの用意、簡単な組み立て
私:工程ごとの確認、難しい組み立て
使用パーツを用意する
取扱説明書には、工程ごとに使用パーツが書いてあります。
「使用パーツ」と「パーツリスト」を見ながら、必要なパーツを用意します。
この作業には「注意力」と「図を読み取る力」が必要です。
似たようなパーツがたくさんありましたが、甥は1つ1つ確かめて使用パーツを揃えていました。
簡単な組み立て(平面)
このように平面で簡単な組み立ては、初めての甥でもひとりで出来ました。
簡単とは言っても、プレートを重ねるときにどちらが上にくるか、ネジはどちら側から締めるかなど、写真を読み取る力が必要です。
甥の組み立てが終わるたび二人で確認して、正しく作れたときは「すごい!さすが!」と、たくさん褒めてあげました。
難しい組み立て(立体)
立体になると急に難しくなります。
組み立てる順序をよく考えないと、ネジ同士がぶつかって穴にはまらない場合もあり、私は何度かやり直しました。
もっと細かく作業手順が書いてあるとうれしいですね。
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デルタックス「レース飛行機」ができるまで
作るのに夢中であまり写真がありませんが、途中経過から完成までをご紹介します。
・フレーム(骨組み)にモーターユニットを取付ける
最初に胴体部分のフレームをメタルプレートで作り、モーターユニットとバッテリーユニットを取付けます。
組み立てる前にモーターとバッテリーをつないで動作確認をしましたが、買ってから年月が経っているせいか、モーターは動きませんでした。
それでも甥の希望で説明書通りに作りました。
・胴体を作る
フレームのメタルプレートをやわらかいプラプレートで覆い、胴体を作ります。
よく見ると、画像の天井部分は プラプレートが裏表反対。
この写真を撮ったあと、あわてて作り直しました。
・主翼を作る
主翼も、フレームはメタルプレートを使用します。
そしてフレームを覆うように、柔軟性のあるプラプレートで翼の丸みを再現します。
プラプレートは型抜きで作られているのか、微妙に反っています。
極端に描くとこんな感じ。
主翼を作っている途中でこのことに気付き、プラプレートの表裏を合わせて作り直したところ、主翼の丸みがきれいに出ました。
・胴体に主翼を取付けて完成。
4日かけて完成!やった!!
甥はとても楽しそうでしたが、長時間じっと集中するのは難しく、半分以上は私が組み立てました。
初めてですし、まだ7歳なのでしょうがないですね。
ひとりで作れるようになったら、バラして最初からもう一度作るかもしれません。
まとめ(小学生とデルタックスで工作遊び)
今回「デルタックス」で工作を楽しみながら、甥の成長を感じることができました。
- 指先を使う練習になる
- 集中力・注意力を養える
- 文章の読解力、図・写真を読み取る力がつく
アナログな工作遊びの中に、これらの要素がギュッと詰まっています。
最初はネジ1つ止めるのにも手間取っていましたが、4日目には工具を上手く使いこなし、素早くしっかり固定できるようになっていました。
また、ひとりで使用パーツを用意しても間違えなくなりました。
さらに自由に好きなものを作れば、「創造力」を高めることもできるでしょう。
たまにしか会えない甥っ子と1つのものを作り上げ、一緒に達成感を得られる素敵な体験ができました。
『次は恐竜をつくろうね!』と、甥はニコニコ笑顔。
おばちゃんも楽しみにしてるよ。