7月中旬、標高740mの温泉宿でモミジの実(種)を見つけました。
秋になると鮮やかに紅葉することで有名なモミジ。
春から夏にかけて、青いモミジにはブーメランのような実がついています。
庭で涼みながら、ちょっと不思議なモミジの実を観察しました。
目次
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モミジの実について
モミジは春に花が咲き、5月から秋にかけて実を付けます。
モミジの実はプロペラ状の翼がある翼果(よくか)で、茶色く熟すとその翼で風に乗り、ヘリコプターのようにクルクルと回転しながら落ちていきます。
種は2つのふくらみの中にあります。
実の付き方によるモミジの見分け方
日本で見られるモミジの主な種類は、イロハモミジ・ヤマモミジ・オオモミジの3つに分けられます。
この3つは葉と実の形が微妙に違いますが、実の付き方でも見分けることができます。
イロハモミジは、葉の上に飛び出すように実が付きます。
ヤマモミジとオオモミジは、葉の下にぶら下がるように実が付きます。
色が変わるモミジの実
モミジの実は葉と同じく、赤く色づきます。
宿泊した温泉宿の庭には複数の種類のモミジが植えられおり、また、光の当たり方など個体差があるため、二日間の滞在で色の変化を観察することができました。
白く透き通るような若い実。
葉と茎が青々としています。
ほんのり赤く色づいた実。
モミジの実は、翼の先端から徐々に赤くなるようです。
実が赤くなると、茎も赤く変化します。
実が真っ赤になっているモミジは、葉も先端から黄色、赤と変化していました。
品種と環境によって、実と葉が色づくタイミングは異なるようですが、実 ⇒ 茎 ⇒ 葉と色づく順序はすべてに共通しているように感じました。
夏の紅葉狩り
モミジというと秋の紅葉ばかり目が行きがちですが、瑞々しい夏の実にも趣があります。
木陰で少し足をとめ、生命力あふれるモミジの実を楽しんでみませんか。
▽今回宿泊した湯西川温泉の宿。秋は見事な紅葉で辺りが真っ赤に染まります。