急に暑くなったり体がだるいなどの症状で生活に支障が出ているため、病院へ行きました。
私は40代、いよいよ更年期に入ったようです。
一般的に女性は月経が乱れて更年期の始まりがわかりますが、私は病気で子宮を摘出したため月経がありません。
それでも年齢と症状から「更年期障害では?」と思い、市販薬を飲むも効果はいまいち。
やっと重い腰を上げて婦人科を受診しました。
今回は、これまでの経緯と症状、薬などについて書いていきます。
※血液検査の結果と治療について追記しました。
目次
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子宮全摘と更年期について
私は30代で子宮を全摘しましたが卵巣は残っているので、最近まで更年期障害に悩まされることはありませんでした。(女性ホルモンは卵巣から分泌されます)
ただ、全摘手術の前にホルモン療法(リュープリン注射)を6か月間おこなった際、更年期障害のような副作用を経験しています。
いわば更年期障害の予行演習です。
ひどかった症状は3つ
- ホットフラッシュ(突然 体がカーッと熱くなる)
- イライラする
- 気分が落ち込む
ホットフラッシュのせいで夜中急に暑くなり、何度も起きてしまうため寝不足状態。
真冬でも毎晩アイスノンが欠かせませんでした。
当時、通っていた婦人科の先生に相談したところ
「体はまだ若いのに、注射でホルモンバランスだけが50代になっているから、更年期障害みたいな副作用が強く出ているんですね」とのことで、薬が処方されました。
- 加味逍遙散(カミショウヨウサン)
- メデポリン(ソラナックス のジェネリック医薬品 )
更年期障害の治療によく使われる漢方薬と抗不安薬です。
これがまったく効かず、ホルモン療法を終えて手術後2~3か月は、更年期障害のような症状が続きました。
本当の更年期になったらこの辛さが何年も続くのか……と、空恐ろしくなったものです。
▽子宮全摘と更年期障害については、こちらの記事がわかりやすいです。
だるく気分が落ち込み「命の母」を飲む
今年6月、1週間ほど体がだるく気分が落ち込んだ期間があり、微熱も出ました。
急に深い穴に落ちた感覚。
何かがおかしい。
7月、今度は10日間ほど同じような症状が続き、たまに軽くホットフラッシュも。
これは更年期障害では?
そこでネットで更年期障害について調べ、市販薬を買いました。
命の母A
更年期障害が楽になったという口コミを信じ、1か月以上1日3回飲み続けました。
8月、症状が増えました。
- ホットフラッシュ
- 体がだるくてやる気が出ない
- 手首の痛み
- めまい
- 微熱・ほてり
症状が強くなって寝込むこともあり、1日でこなせる作業量がグンと減りました。
症状が出ていた期間は合計すると15日程度。
9月、月初から頭がボーっとしてやる気が出なく、毎日ホットフラッシュがつらい。
比較的涼しい日でもアイスノンがないと眠れません。
本来は末端冷え性なのに手が熱く、手首に鈍痛。
それでも だましだまし過ごしているうちに胃腸炎を併発してしまい、1週間ほど寝込みました。
残念ながら、私には「命の母」が効かないようです。
薬には相性があるのでしょうがないですね。
婦人科を受診
胃腸炎が落ち着いたところで久しぶりに婦人科を受診すると、医師から2つ提案されました。
- 血液検査
- 漢方薬で様子を見る
子宮を全摘していると月経がないため閉経がわからず、血液検査でホルモンの値が出るまではホルモン補充療法(HRT)はできないそうです。
そこで、検査結果が出るまでの薬として、2種類の漢方薬が処方されました。
朝食前に柴胡加竜骨牡蛎湯、夕食前に加味逍遙散を飲みます。
子宮全摘したときは薬が効きませんでしたが、今回はいい感じです。
婦人科を受診した日に加味逍遙散を飲んだところ、ホットフラッシュが軽くなり、朝までぐっすり眠れました。
頭が少しスッキリして、約1か月振りに大好きなカメラを手に取り、このようにブログを書くこともできています。
あぁ、うれしい。
▽更年期障害の治療、ホルモン補充療法(HRT)については、こちらのサイトで詳しく紹介されています。
血液検査の結果と治療
血液検査の結果は「異常なし」でした。
検査をした項目は以下の通りです。
- CA125 ←腫瘍マーカー
- CA19-9 ←腫瘍マーカー
- 甲状腺刺激ホルモン(TSH)←甲状腺ホルモンの分泌を促す
- 遊離トリヨードサイロニン(FT3)←甲状腺ホルモン
- 遊離サイロキシン(FT4)←甲状腺ホルモン
- 卵胞刺激ホルモン(FSH)←卵胞の成長とエストロゲンの分泌を促す
- エストラジオール(E2)←エストロゲン(卵胞ホルモン)の一種
私の症状(ホットフラッシュ、体がだるくてやる気が出ない、めまい、微熱など)から、医師は更年期障害のほかに 悪性腫瘍や甲状腺の病気を判断する項目も調べてくださいました。
甲状腺疾患は女性に多い病気で、更年期障害の症状と似ているそうです。
「漢方薬でホットフラッシュは落ち着いたけれど、やる気が出ない」と伝えたところ、今度は加味逍遙散だけ90日分処方されました。
「やる気が出ない」については、心療内科などで「うつ症状」の治療をした方がいいとのこと。
う~ん…漢方薬を飲む前よりは心身ともに軽くなっているので、しばらく様子を見ます。
おわりに
ホルモン値が正常でも更年期障害様の症状が出る人もいると、医師から聞きました。
もしかしたら、私は現在正常値であっても、少しずつ値が低下しているのかもしれません。
また、私は更年期障害のことだけ考えていたのですが、血液検査で悪性腫瘍や甲状腺についても調べていただき、面倒であっても病院へは行った方が良いのだと改めて感じました。
医師の診察と検査で4,540円、90日分(180包)の漢方薬は2,660円。
ドラッグストアで薬を買うよりずっと安いです。
つらい症状でお悩みの方は、我慢せずに病院へ行ってみてはいかがでしょうか。