5日ほど前から胃と背中が毎日痛みます。
特に食後。
胃薬を飲んだり、消化のいい食事を心がけたりしましたが、痛みは変わらず。
症状で検索すると逆流性食道炎のようですが、がん、胆のう炎、膵臓の病気の可能性もありそうです。
そういえば今年の3月にも同じ症状で内科へ行きましたが、検査の必要はないと胃薬を処方されただけでした。
こうなったら痛みの原因をはっきりさせよう!
初診の消化器科へ気合をいれて行きました。
目次
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3つの選択肢
今回の症状と10年前の胃カメラで胃底腺ポリープがあると言われていることから、医師には逆流性食道炎の可能性が高いと言われました。
(胃底腺ポリープは、ピロリ菌がいなく胃酸分泌が多い人によく見られるそうです)
ただやはり、膵臓などほかの病気の可能性も低いながらあるとか。
そこで、医師から3つの選択肢を提示されました。
- 逆流性食道炎の薬を飲んで様子を見る
- 胃カメラ検査
- 胃カメラ検査と腹部超音波検査(腹部エコー)
「長い期間、胃カメラ検査をしていない状態なので、この機会に胃の状態を確認しておくのもいいですね」
「膵臓、腎臓、肝臓、心臓などの病気でも背中が痛くなることがあります」
「超音波検査をすれば大腸以外の臓器がチェックできますよ」
胃カメラと超音波でお願いします!
勢いで、翌日に検査の予約を入れました。
超音波と胃カメラでほめられる
朝食を食べずに病院へ。
まずは腹部超音波検査です。
ベッドで横になり、お腹にゼリーを塗ってグイグイスリスリ。
肝臓、腎臓、膵臓すべて異常なし。
「お痩せになってるから膵臓もはっきり見えますよ。後ろまでキレイに見えます」
ガリガリ体型にそんなメリットがあるんですね。
ちょっとうれしい。うふふ。
「大動脈瘤もないですよ」
確認していただき、ありがとうございます。
次は胃カメラ。
10年前に鼻から胃カメラを入れたとき、鼻の麻酔だけでまったく苦しまず、あっという間に終わったので、今回も鎮静剤は使いませんでした。
検査前の準備は
- 消泡剤を飲んで胃の中の泡を取りのぞく
- 薬剤2種類を鼻から注入(血管収縮剤・局所麻酔薬)
- 鼻の中に局所麻酔薬を塗ったチューブを挿入
消泡剤は飲みやすかったのですが、鼻から入れた2種類の薬剤は苦かったです。
血管収縮剤は特に苦く、「口から出すと余計に苦いので、飲めるなら飲んじゃった方がいいですよ」と、看護師さんに言われました。
さぁ本番。
いよいよ鼻から胃カメラを入れます。
「ここにモニターがあるので、興味があったら見てくださいね」
私の顔の近くにモニターを置いてくださいました。
興味津々なのでじっくり見ますよ。
「鼻の中、狭いですね……」と先生は言いますが、看護師さんは後ろから頭を押さえていますし、もう後戻りできません。
痛くも苦しくもないからドンドン行け!と心の中で訴えました。
「ゴクンとツバを飲み込んでください」
「上手ですね~。一番狭くて大変なところを通過しましたよ」
まさか胃カメラでほめられるとは。
※胃カメラの画像を公開します。苦手な方は見ないでください。
「大きく息を吸って止めてください」
「逆流性食道炎ですね。このギザギザに見えるところがそうです」


あぁ、ネットで見たのと同じです。
重症ではなさそう。
(右は特殊な光で照らした画像です)
「胃を見るので空気を入れますね。げっぷは我慢してください」
「前に言われたそうですが、胃底腺ポリープありますね。これは気にしなくて大丈夫です」
「ピロリ菌がいなそうなキレイな胃ですね」
胃の中でもキレイと言われるのはうれしいです。
「空気を抜いて十二指腸を見ますね」
「こちらもキレイ。大丈夫です」
「はい。あとはカメラを抜いて終わりです」
やったー!逆流性食道炎で決定です。
「瀬高さん、上手ですね」「上手ですね」
先生と看護師さんからダブルでほめられちゃいました。
私って胃カメラされ上手みたいです。
胃カメラ検査自体は5分ほどで終わり、今回も苦しくありませんでした。
処方薬はプロトンポンプ阻害剤
とりあえず2週間、薬を飲んで様子を見ることになりました。
処方されたのは、ネキシウムカプセル20mgです。
私も夫も、胃酸分泌を抑える「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」を何度か処方されていますが、これは初めて。
1日1回1錠飲むだけなのがうれしいです。
2週間後、調子が良ければこの薬をしばらく飲み続け、まだ不調が続くようであれば漢方薬を足すそうです。
追記:2週間後の状態と薬の追加
2週間後、再び病院へ行きました。
薬を飲んで痛みはなくなりましたが、のどが詰まっているような不快感とげっぷが気になります。
そこで漢方薬を追加していただきました。
六君子湯です。
六君子湯は胃腸の弱い人の食欲不振、消化不良、胃のもたれと痛み、悪心、嘔吐などの症状を改善し、胃腸を丈夫にする作用があるそうです。
検索すると「やせ型で顔色が悪く、疲れやすい人に向く処方」とあり、私にピッタリ。
1日3回毎食前と処方されましたが、「食前に飲むのを忘れても食後に飲めば大丈夫!効果は1割くらいしか落ちません」と先生はおっしゃっていました。
追記:1か月後さらに薬を追加
のどが詰まっているような不快感とげっぷが改善されず、冬季うつの症状も出てきたので、抗不安薬(ソラナックス0.4mg)が朝晩1錠ずつ追加されました。
私は機能性ディスペプシアから逆流性食道炎になっているようです。
機能性ディスペプシア(FD)ガイド|患者さんとご家族のためのガイド|日本消化器病学会ガイドライン
おわりに
病院に行くの面倒だな…と先のばしにしていましたが、行ったら精神的にとても楽になりました。
痛みの原因がわかってスッキリ。
先生も看護師さんもお優しいし、たくさんほめていただいて気分アゲアゲ。
毎日薬を飲んで、逆流性食道炎をしっかり治します。