私たち夫婦は、空き地に囲まれた倉庫に住んでいます。
ある晴れた日、草むらから「プチプチッ、プチプチッ」と小さな音が聞こえました。
よく見るとカラスノエンドウのサヤが弾け、種が飛び出しているところでした。
この写真を撮っている間もまわりのサヤが弾け、手に種が当たりました。
今まで気にしていませんでしたが、カラスノエンドウのサヤは黒く斜めに立っています。
調べてみると、果実が熟すと黒くなることから「カラス」の名が付いたそうです。
そして、カラスノエンドウは「マメ科ソラマメ属」の植物。
ソラマメを育てたとき、大きなサヤが空に向かって立って生り、とても驚くと同時に、確かに「空豆」だと納得したのを思い出しました。
出典:photoAC
カラスノエンドウの開花時期は3~6月と言われていて、自宅のまわりは3~4月あたりです。
今は、同じソラマメ属のクサフジ(ナヨクサフジ)がたくさん咲いています。
花が咲いていない時期は見分けが難しいけど、カラスノエンドウの黒いサヤとクサフジの花ならひと目でわかる!
ということで、自宅のまわりをウロウロ見て回ると、あることに気づきました。
自宅の東側に自生しているのは、カラスノエンドウのみ。
西側は100mほど混生していて、その先はナヨクサフジの大群生。
数年前までナヨクサフジをカラスノエンドウと勘違いしていましたが、この混生が原因だったのかもしれません。
クサフジは4月ごろから咲き始めるため、カラスノエンドウと花の時期が重なっています。
花の形が全然違うのに、なぜ勘違いしていたのだろうと不思議に思っていたので、やっとスッキリしました。