夏の夜に咲くカラスウリの花。
暗闇に浮かぶその姿は妖しくも美しく、神秘的な姿に心を奪われます。
自宅のまわりにはカラスウリが自生していて、毎年成長を楽しみにしています。
カラスウリはウリ科カラスウリ属の植物。
秋に朱色の実を付けることで知られていますが、夏の夕暮れ時に白い花を咲かせます。
目次
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開花当日、午前中のカラスウリのつぼみ
午前中、自宅入り口にあるカラスウリのつぼみを見ると、あっという間に大きく育っていました。
こちらのつぼみは撮影してから約9時間後に開花するのですが、撮影時には開花直前の状態にあるとは気付きませんでした。
成長の早いものは、つぼみを付けてから1週間~10日ほどで開花するようです。
カラスウリは雌雄異株(しゆういしゅ)の植物で、1つの株には雌花・雄花のどちらかだけが咲きます。
こちらは一ヶ所にたくさんのつぼみが付いていて、また根元にふくらみがないことから雄花とわかります。
自宅から100mほど離れたところに、先端が割れている大きなつぼみを見つけました。
これは間違いなく開花直前の雄花です。
開花当日、17時50分のカラスウリのつぼみ
夕方、自宅から30mほど離れた草むらの中に、開き始めたつぼみを見つけました。
こちらは根元がふくらんでいるので雌花です。
上から見ると、つぼみが5枚の花びらに分かれることがわかります。
自宅から100mほど、午前中から先が割れていた雄花のつぼみが一段と開きました。
内側に白い繊維のようなものが見えます。
すぐ下にも開き始めたつぼみがありました。
19時30分、カラスウリの花は夜ひらく
この日の日没は18時55分ごろ。
19時30分から夫と二人、夏の花見をしました。
自宅入り口に咲くカラスウリの雄花。
昼間の可愛らしいつぼみとはまるで違い、レース状の花びらが暗闇に白く浮かびます。
花の中央にあるおしべは表面が少し凸凹しています。
自宅近くの草むらに咲く、カラスウリの雌花。
めしべの先端は3つに分かれ、大きく突き出ています。
花びらの表面はビロードに似て、こまかな毛のようなもので覆われています。
光を反射してキラキラ光り、とても綺麗です。
少し離れたところで、もう一輪咲いていました。
突き出ためしべと根元のふくらみから雌花とわかります。
自宅から100m、午前中から見ていた雄花のつぼみが見事に咲きました。
明るいときは気付きませんでしたが、すぐ近くにもう1輪。
雌花より花びらにあるレースが多く、より縮れています。
すぐ下にも雄花が1輪。
どの花も美しく、夫と感激しました。
夢のような夏の夜の花見
カラスウリの花は、朝になると丸くしぼむ一日花。
7月中旬から8月中旬までほぼ毎日、自宅周辺で一夜限りの花が開きます。
夏の夜、夫とカラスウリの花見。
夢のようなひとときでした。