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湯西川水の郷「蝶の美術館」は入場無料。見ごたえあり!

切り絵 宇津木信一さん作 蝶の美術館 湯西川水の郷

観光センター「湯西川 水の郷」に併設されている「蝶の美術館」は、美しい蝶の作品を無料で鑑賞できる素敵な施設です。

 

栃木県日光市の山奥にある湯西川温泉へ行った際、ふらっと寄った美術館で蝶の作品に魅せられました。 

驚きの連続。

蝶にあまり興味がなかった夫も感心しきりでした。


目次 


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湯西川 水の郷「蝶の美術館」

蝶の美術館 湯西川水の郷

2016年、水の郷 湯西川にある「湯西川くらし館」にて、企画展「蝶の美術館」 が始まりました。

こちらは国内唯一の蝶専門の美術館として、蝶の愛好家による標本や切り絵、版画などの作品を展示しています。

蝶の美術館 湯西川水の郷

開館日は毎週土曜日と日曜日。

蝶の美術館 湯西川水の郷

入場は無料です。

看板・掲示などによっては「蝶の美術展」と書かれています。 
 

湯西川と平家、蝶について 

なぜ湯西川に蝶の美術館が?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

それは湯西川が、平家の落人伝説が残る地であることと関係しています。

湯西川は、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の一族が隠れ住んだ場所のひとつだと言われ、端午の節句に鯉のぼりを飾らない、焚き火をしない、鶏・犬を飼わないという風習が残っています。

平家と蝶の紋 蝶の美術館 湯西川水の郷

美術館の入口に「平家と蝶の紋」についての説明がありましたので、下に書きます。

平家と蝶の紋 蝶の美術館 湯西川水の郷


 蝶紋は、抽象的で幾何学要素の多い家紋の中にあって、具象的で優雅な意匠であることから、女性にとても人気のある家紋です。正倉院の御物にも見られる古い紋様で、約40種の蝶紋が見受けられます。

 武将に似つかわしくない紋と思われがちですが、実は平家一門に愛用された『お印(おしるし)』として広く知られています。平家物語にも登場する平維盛が、牛車に「蝶丸紋」を用いたことは有名で、平家の流れを汲む一族が現在に至るまで蝶紋を伝承してきました。対する源氏一族は様々な紋を使っていました。

 平家の紋は蝶の中でも「揚羽蝶(あげはちょう)」とされています。如何にも貴族的で雅(みやび)。平家物語に大変ふさわしい紋です。ちなみに揚羽という意味は、羽を直立させて休んでいる姿を指します。

 平家の子孫を称した織田信長も、木瓜紋とともに蝶紋を使用していました。


桓武平氏ゆかりの宿 揚羽 湯西川温泉

湯西川温泉には「揚羽」という桓武平氏ゆかりの宿があり、揚羽蝶の紋が随所に使われています。

湯西川温泉 桓武平氏ゆかりの宿 揚羽〜AGEHA〜 

館内 

蝶の美術館 湯西川水の郷

館内はデジカメ・スマホ写真撮影OKです。 

蝶の美術館 湯西川水の郷

天井の高い館内には様々な展示物が並んでいます。 

蝶の美術館 湯西川水の郷

音声解説の機械がいくつか設置されていて、手をかざすと作品の解説を聞くことができました。

湯西川のくらし

「蝶の美術館」としてリニューアルオープンする前、「湯西川くらし館」では湯西川の民俗文化を紹介していました。

縄文から現代までのマタギのジオラマや古民具が展示され、縄文人の服装を体験することも。

現在も、その当時のものが少し残されています。

縄文式土器と矢じり 湯西川くらし館 湯西川水の郷

縄文式土器と矢じりなど。 

熊のはく製 湯西川くらし館 湯西川水の郷

熊のはく製。 

模型と解説 湯西川くらし館 湯西川水の郷

山に住む生き物たちの模型と解説。 

「蝶の美術館」と思って入ると驚きますが、展示はなかなか充実しています


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蝶の作品 

蝶の美術館では標本はもちろん、切り絵、刺繍など美しい蝶の作品を見ることができます。

切り絵

蝶の切り絵 宇津木信一さん作 蝶の美術館 湯西川水の郷

こちらは、切り絵作家 宇津木信一さん(大阪府箕面市)の作品です。

切り絵と本物の蝶の共演に、不思議な魅力を感じます。

蝶の切り絵 宇津木信一さん作 蝶の美術館 湯西川水の郷

繊細でありながら、標本が切り絵の世界を飛び回るような躍動感。

蝶の切り絵 宇津木信一さん作 蝶の美術館 湯西川水の郷

一つ一つの作品に、蝶の物語が表現されています。

刺繍・標本 

蝶の刺繍と標本 蝶の美術館 湯西川水の郷

蝶の刺繍をそっと持ち上げると、中には標本が。 

緻密で色鮮やかな刺繍をフタに使うとは、なんて贅沢な展示でしょう。 

刺繍は、スカジャン専門メーカーを経営されている吉田次郎さん(埼玉県さいたま市)が制作されました。

蝶の標本 津野田功さん作 蝶の美術館 湯西川水の郷

こちらは大変珍しい、蝶の両面を同時に見られる標本箱。 

表裏の違いがとっても面白い!

標本は 津野田功さん(栃木県下野市)の作品です。

津野田さんは全国14か所の博物施設に、標本6400頭を寄贈されているそうです。

蝶の標本 津野田功さん作 蝶の美術館 湯西川水の郷

ため息の出るような美しさ。

蝶の標本 津野田功さん作 蝶の美術館 湯西川水の郷

蝶の標本 津野田功さん作 蝶の美術館 湯西川水の郷

蝶の美しさに圧倒されました。
 

版画

蝶の版画 蝶の美術館 湯西川水の郷

こちらの壁と棚の上には、作家ヘルマン・ヘッセが愛読したドイツ版「蝶類図鑑」の銅版図版が展示されています。

その下には、廣田日出樹さん(群馬県高崎市)の多色刷り木版画がたくさん。

各作品についているQRコードを読み込むと、蝶の生態写真や解説が見られます。

アゲハチョウの版画 廣田日出樹さん作
出典:1、アゲハチョウ科: 蝶の版画 版画の蝶

廣田さんの版画作品は、ご本人のブログに多数掲載されていて、蝶への愛情あふれる文章にも心癒されます。

cho-hanga.cocolog-nifty.com

 

絵画

蝶と昆虫の絵 永井佑樹さん作 蝶の美術館 湯西川水の郷

こちらは永井佑樹さん(栃木県宇都宮市)の絵画作品です。

上段の作品は10歳、下段右の作品は20歳で描かれたそうです。

年齢と秀逸な描写力のギャップに大変驚きました。

永井さんが13歳で描いた「クジャクヤママユ」は、新訳のヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」の表紙絵に採用されています。


山猫のまなざし 永井佑樹さん作 蝶の美術館 湯西川水の郷

18歳の時に色鉛筆で描かれた山猫。 

やわらかな毛並みと澄んだ瞳に、ただただ見入ってしまいます。

www.youtube.com

2010年に描かれた「キアゲハ」のメイキング映像を見ても、端正な描写に驚くばかりです。

蝶の美術館と募金について

蝶の美術館 湯西川水の郷

蝶の美術館は、蝶を愛する方々の熱意により開催されています。 

蝶の美術館 湯西川水の郷

入場無料ですが、 感動した分を施設の維持管理費として協力いたしましょう。
 

住所、アクセス、開館時間など

湯西川 水の郷

蝶の作品に出会い、湯西川の素敵な思い出がまた一つ増えました。
 

蝶の美術館

  • 住所:栃木県日光市湯西川473-1(湯西川水の郷)
  • 電話: 0288-98-0260
  • アクセス:湯西川温泉駅から湯西川温泉行きバスで約20分
  • 営業時間:12〜4月は10〜15時、5〜11月は9〜16時
  • 開館日:毎週土曜日、日曜日
  • 入場無料
  • 公式サイト:湯西川水の郷

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