これから介護をする人、いま介護をしている人に役立つ「介護の本」をご紹介します。
夫の両親、私の両親は70代。
数年前から救急搬送されたり、大学病院へ通院するようになりました。
今のところ病気の再発もなく自立した生活を送れていますが、いつ介護が必要になってもおかしくない状態です。
介護って具体的になにをすればいいの?
同居しないとダメ?
突然の介護でパニックにならないよう、介護の本を2冊読みました。
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目次
ある日、突然始まる 後悔しないための介護ハンドブック
この本の著者 阿久津美栄子さんは、30代で子育てと同時に両親遠距離介護生活を経験されました。
母親が突然倒れ、その母親を介護していた父親がさらに倒れて先に他界。
突然始まった親の介護は、人生で初めて迎えた最大の危機であり、孤独な戦いの日々を送られたそうです。
「誰も、この私の気持ちを理解してくれない」
「自分以外のすべてが敵」
この本は、そんな孤独や悔しさを感じた著者が、自身の介護経験をもとに「介護中に本当に知りたかった内容」をまとめたものです。
介護を経験した人だからこそ書ける、介護をする人に寄り添った1冊。
介護の始まりから、死別後のグリーフケアを含む介護の終わりまで、一連の流れがわかりやすく書かれており、介護保険などの不可欠な情報も掲載されています。
読んでいると祖父母の介護についていろいろと思い出し、この本の内容を家族で共有できたら、親の介護がより幸せなものになるだろうと感じました。
特に、第3章の「介護で倒れてしまわないための10ヶ条」は必読。
祖父母の介護のときにこの10ヶ条を知っていたら、母は体調を崩すこともなく、親族間のトラブルも起きなかったかもしれません。
介護のやさしい水先案内人、読み終えてそんな印象を持つ本でした。
親が倒れた!親の入院・介護で すぐやること・考えること・お金のこと 第2版
この本の著者 太田差惠子さんは、介護・暮らしジャーナリストとして25年以上 老親介護の現場を取材し、「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」などの視点で情報発信をされています。
また、AFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定)資格をお持ちのため、介護にかかるお金についても熟知。
この本は、親の入院・介護に必要な情報が網羅されたガイドブックのような1冊です。
私がおすすめするポイントは以下の5つです。
- 文章と図が 読みやすく わかりやすい
- 入院・介護に必要な「手続きと費用」、使える「制度・サービス」が集約されている
- 入院・介護の「大まかな流れ」を把握できるとともに、個々の状況によって必要な情報をピンポイントで知ることができる
- 「親に認知症の専門医受診をうながす話し方」「顔も見たくない親の介護」「親の家に引きこもりのきょうだいがいる」など、家族間のデリケートな問題も取り上げている
- 介護施設、介護保険サービス一覧など、専門的な内容がわかりやすくまとめられている
さらに具体的な情報を深く知りたいときにも、この本が良いヒントになると思います。
介護の頼れるパートナー、大きな安心感を得られる本です。
さいごに
夫と私は 親の介護に対して漠然とした不安を抱えていました。
今回、介護の本を読んで、わが家の問題やこれから必要なことが明確になり、介護について少しずつ前向きに考えられるようになりました。
いつか始まる介護に備えて、夫と一緒にこの2冊をくり返し読み、両親とも情報を共有したいと思います。
備えあれば憂いなし。
家族としてすごす最後の時間を、幸せな、悔いのないものにしたいです。
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