車検の前にトラックを点検したら、マフラーの継ぎ目から水が垂れていました。
夫が修理し、無事に車検を通過したので、備忘録を兼ねてまとめます。
若いころ車をいじるのが好きだった夫のブーさんは、今でも簡単な修理・整備は自分でやっています。
今回は2tトラックのマフラーを修理。
普通車よりもマフラーが長いため、私も少し手伝いました。
目次
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マフラーの継ぎ目から水漏れ
エンジンをかけると車の下から水がポタポタ。
水漏れの場所は、マフラーの継ぎ目です。
簡単な図にしました。
継ぎ目はサイレンサーの後にあります。
排気ガスには水蒸気が含まれているため、マフラーの継ぎ目から排気が漏れた結果、結露して水が垂れるようになりました。
マフラー継ぎ目の水漏れ(排気ガス漏れ)修理方法
マフラー継ぎ目の水漏れ修理と使ったものを書いていきます。
暗い場所で作業するとき、わが家は「ダイソー タッチライトブロック」を使います。
裏側中央の磁石で鉄部に貼り付けられるので、車の整備にも便利です。
ズレを直して水漏れストップ?
最初にラチェットレンチ と 14mmのソケットで、継ぎ目の固定金具をはずしました。
ディープソケットも使用。
メガネレンチでも外せますが、モンキーレンチとスパナは なめる恐れがあります。
固定金具と六角ボルトは溶接されています。
継ぎ目の固定金具をはずすと、現状がよくわかるようになりました。
スリットのあるパイプが後に5mm程ずれて、すき間から水が染み出ています。
このズレをなくせば水漏れが直るかもしれません。
継ぎ目の後方にあるU字の固定金具もはずし、マフラーの出口近くにある金具をゆるめて、マフラーをガタガタと押し込みました。
これで継ぎ目のズレは解消されました。
しかし、金具を締めてエンジンをかけると、また水漏れ。
根本的な問題を解決しないと直らないようです。
耐熱シール剤で修理する
マフラーを外しました。
トラックは荷台があるためマフラーが長いです。
外す前に車体のどこを通っているか記録すると、あとで取り付けるときに役立ちます。
今回は「耐熱シール剤 ファイアガム」を使って水漏れ(排気漏れ)を止めます。
耐熱温度は1000℃
硬化時間は自然乾燥(20℃)で8時間、アイドリング加熱(80℃)で30分です。
シール剤を塗る前に下地処理が必要です。
サビ・汚れをワイヤーブラシと紙やすりで落とし、パーツクリーナーで脱脂します。
外したマフラーの接合部内側と外側。
車体に残っているマフラーの接合部外側。
固定金具の内側もサビで凸凹していたので、均一に力がかかるように、ワイヤーブラシと紙やすりで滑らかにしました。
ボルトのねじ部分には、サビ止めのために「CRC KURE5-56」を吹きました。
シール剤の説明書には、下のような図が載っています。
接合部の片方だけにシール剤を塗るようですが、夫は『せっかくやって漏れたら面倒』と両方に塗りました。
外したマフラーを取り付ける前にシール剤を塗ったのですが、車体の下を通すのに時間が掛かってしまい、若干硬化してしまいました。
マフラーを通すのは、まるで知恵の輪。
車体下に通してからシール剤を塗った方がいいですね。
マフラーを取り付けたら後ろからハンマーで打ち付け、奥までしっかり差し込みます。
後ろの金具で軽く固定。
念のため、接合部にもう一度シール剤を塗りました。
ナットをきつく締め、継ぎ目の金具をしっかり固定。
後ろ2つの固定金具も同様です。
気温30℃で4時間放置してから、アイドリングで30分加熱しました。
修理完了。
継ぎ目からの水漏れ(排気漏れ)はなくなりました。
まとめ(マフラー継ぎ目の水漏れ修理)
夫がおこなったマフラー継ぎ目の水漏れ修理は以下の通りです。
- マフラー継ぎ目のズレをなくせば水漏れが直ると予想 ⇒ 失敗
- サビがひどいので耐熱シール剤を使用
- 下地処理(サビ・汚れ落とし、脱脂)をしてからシール剤を塗る
- 自然乾燥とアイドリングで熱硬化させ、修理完了
2tトラックのマフラーは普通車より長く、取り付けに時間がかかってしまいました。
外す前にマフラーが車体下のどこを通っているか、画像・動画などで記録することをおすすめします。
1,000円かけずに水漏れ(排気漏れ)を修理。
これで車検もOKです。