夫は2014年からSBI証券でiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入しています。
最近、第1号被保険者(自営業者など)から第2号被保険者(会社員・公務員)に変わりました。
拠出限度額が減るのは知っているけれど、変更手続きはどうすればいいの?
夫に手続きをまかせていたら、まさかの放置。
iDeCoは一時停止に……。
急いで私が手続きしましたが、ネットでは欲しい情報がなかなか見つかりませんでした。
今回は、第1号加入者から第2号加入者への iDeCo(イデコ)の変更手続きについて書いていきます。
目次
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国民年金基金連合会から一時停止の知らせ
夫は今までは「第1号被保険者」でしたが、会社が厚生年金に加入したため9月1日付けで「第2号被保険者」になりました。
会社は企業型確定拠出年金制度を導入しないので、このまま個人型(iDeCo)で運用しようと思います。
厚生年金に加入する2週間前、夫から『第2号に変わるよ』と教えられ、iDeCoの変更手続きについてネットで調べましたが、出てくるのは「転職した場合」ばかり。
『電話で問い合わせてみるよ』と言った夫は、まさかの放置。
すると10月上旬に国民年金基金連合会から封書が届きました。
あなたの個人型年金の記録について確認したところ、次の理由により不整合が生じましたので、個人型年金規約に基づき、掛金の引き落としを一時停止させていただくこととなりました。
つきましては、同封のご案内に沿って、必要な届出を提出してください。
(中略)
理由:個人型年金へ申請した被保険者種別が相違しているため
ご不明な点がある場合は、下記までお問い合わせください。
国民年金基金連合会
変更手続きをしないでいると iDeCoは一時停止になります。
気をつけましょう。
必要な届出は?
「第1号」から「第2号」に変更になった夫が、提出すべき届出はなんでしょうか。
同封されていた「手続きに関するご案内」を見てみます。
夫が当てはまるのは、
1.理由欄が「個人型年金へ申請した被保険者種別が相違しているため」となっているとき です。
受付業務を行っている金融機関へ、現在の被保険者種別に応じた届出を速やかに提出しましょう。
現在の被保険者種別 | ご提出いただく届出 |
第2号被保険者(共済組合員以外) | 「加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)」 「事業者登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」 |
第2号被保険者(共済組合員) | 「加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)」 「第2号加入者に係る事業主の証明書(共済組合員用)」 |
第3号被保険者 | 「加入者被保険者種別変更届(第3号被保険者用)」 |
夫は第2号被保険者(共済組合員以外)なので、提出すべき届出は次の2つです。
- 加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)
- 事業者登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書
会社が厚生年金に加入した夫の場合でも、転職して加入者種別が変更になった方と同じ手続きになるようです。
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必要書類が請求できない!?電話で問い合わせ
iDeCoの変更手続きに必要な書類がわかったので、さっそくSBI証券に請求します。
SBI証券のトップページから iDeCo(個人型確定拠出年金)⇒ 新規加入・変更手続き ⇒ 各種変更手続き(加入者向け)と進みます。
このページで夫に当てはまる「ケース・具体的な事由」を探すと、真ん中あたりにありました。
- ケース:離職・退職・結婚等の理由による被保険者種別の変更
- 具体的な事由:第2号被保険者に変更になった
「当てはまる方はこちらから資料請求!」をクリックすると「SBI証券個人型年金プラン」各種変更届出書類請求フォームに進みます。
書類請求フォームの一番下で必要な書類を選びましょう。
あれ?
夫が必要な書類は2つあります。
- 加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)
- 事業者登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書
「事業者登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」が見つかりません。
とりあえず「加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)」を選び、送ってもらうことにしました。
「事業者登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」を請求するため、SBI証券 iDeCo(個人型確定拠出年金)サポートデスクに電話しました。
すると「加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)」に同封されているそうです。
私が見落としていたのでしょうか。
必要書類2つを請求できてホッとしました。
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SBI証券から届いた書類
SBI証券から届いた大きな封筒には、書類と返信用封筒が入っていました。
書類は次の6つです。
- 加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)
- 加入者掛金引落機関変更届
- 事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書
- 第2号加入者に係る事業主の証明書(共済組合員用)
- 登録事業所掛金引落機関情報登録・変更届
- 預金口座振替依頼書兼自動払込利用申込書
たくさん送られてきましたが、夫に必要な書類は2つ。
- 加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)
- 事業者登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書
この2枚を見ていきます。
加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)
これは個人型年金(iDeCo)加入者の被保険者種別が「第2号被保険者」または「共済組合員」に変更となった場合の手続きに必要な書類です。
<提出書類>
下の【表1】提出書類に記載の書類と合わせて、次のいずれかの「本人確認書類のコピー」を添付してください。
- 運転免許書※
- 各種健康保険所※
- 印鑑登録証明書★
- 在留証明書★
※印の書類は有効期限内のもの(氏名・住所・生年月日の記載がある面)
★印の書類は、当社の受付日が書類の発行後3ヶ月以内となるもの
【表1】提出書類
変更後の掛金納付方法 | 加入者被保険者種別変更届 | 事業者登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書(※1) | 登録事業所掛金引落機関情報登録・変更届 | 預金口座振替依頼書兼自動払込利用申込書 |
個人 | 〇 | 〇 | ||
事業主 | 〇 | 〇 | △(※2) | △(※2) |
〇:提出必須
△:変更後の掛金納付方法が事業主払込の場合で、事業主払込が事業主にとって今回が初めてのケースの場合、 必ず添付してください。
(※1)変更後が共済組合員の場合は、「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」に代わり、「第2号加入者に係る事業主の証明書」の提出が必要です。
(※2)変更後が共済組合員の場合には不要です。
夫は運転免許書のコピーを添付、納付方法は「個人払込」を選びました。
<書類の締切日>
この手続きをすると、国民年金基金連合会における登録月の翌月から変更後の内容にて取り扱いされます。
月末の処理に間に合わせるために、SBI証券へ毎月14日必着で提出してください。(14日が休日の場合は前営業日まで)
月末とは月末最終営業日の前営業日をさします。(月末最終営業日の前営業日がその週の初めの営業日となる場合は、前週の最終営業日)
なお、締切日以降に届いた書類も速やかに手続きを進められますが、国民年金基金連合会における月末までの処理に間に合わず、同会の裁定により手数料(1回の還付につき/2,109円/消費税8%の場合)を控除し掛金の還付が行われる場合がありますので、あらかじめご了承ください。(還付時の手数料は予告なく変更される場合があります)
また、変更前の被保険者種別が第1号の方で、国民年金基金に加入されていた場合は、国民年金基金の喪失手続き完了後に種別変更手続きが可能となります。(詳しくは管轄の国民年金基金までご照会ください)
私は10月上旬にSBI証券iDeCoサポートデスクに電話したとき、締切日とiDeCoの再開について聞きました。
『11月14日までに届くように送っていただければ、書類に不備な点がない場合、12月からiDeCoが再開されます。』
『停止されている10月、11月分をあとで買い付けることはできませんのでご了承ください』
12月から再開できるよう、しっかり手続きします。
<注意事項>
本人確認書類として「個人番号(マイナンバー)の記載のある住民票(または除票)」、個人番号の「通知カード」「マイナンバーカード」は取り扱いできません。
万が一、取り扱いできない書類を提出した場合、上記1~4の添付書類のいずれかを改めて提出することとなりますので、十分にご注意ください。
国民年金基金連合会で管理する原簿更新のスケジュールにより、変更手続きが完了するまでに時間を要する場合があります。
※掛金の納付月と金額を指定する場合「加入者月別掛金額登録・変更届」の添付が必要です。SBI証券iDeCoお問い合わせダイヤルまで請求してください。
事業者登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書
この証明書は、個人型年金の加入者資格を証明する重要書類です。
「申出者」欄と「事業主」欄があります。
- 「申出者」欄:申出者が記入・押印
- 「事業主」欄:事業主が記入・押印
記入ガイドを参考に記入してください。
第1号被保険者から第2号へ変更になったときのiDeCoの手続きまとめ
◆会社が厚生年金に加入したため、夫は第1号被保険者から第2号被保険者になりました。
◆iDeCoの変更手続きをせずに放置すると、厚生年金加入の約1ヵ月後に「国民年金基金連合会」から掛金の引落し一時停止の連絡と手続きの案内が届きました。
◆夫の手続きに必要な書類は、転職して第2号被保険者になった方と同じものでした。
- 加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)
- 事業者登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書
◆「SBI証券個人型年金プラン」各種変更届出書類請求フォームで「加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)」を選ぶと6種類の書類が送られてきました。
- 加入者被保険者種別変更届(第2号被保険者用)
- 加入者掛金引落機関変更届
- 事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書
- 第2号加入者に係る事業主の証明書(共済組合員用)
- 登録事業所掛金引落機関情報登録・変更届
- 預金口座振替依頼書兼自動払込利用申込書
◆月末の処理に間に合わせるために、SBI証券へ毎月14日必着で書類を提出すること。
厚生年金加入からの夫のiDeCoの流れは「9月厚生年金加入⇒放置⇒10月、11月分のiDeCo停止⇒11月14日必着で書類提出⇒12月からiDeCo再開予定」
◆放置はダメ。ゼッタイ。
手続きはちょっと面倒でしたが『掛金の全額所得控除で所得税と住民税を節税するぞ!』と、なんとか乗り切りました。
第1号加入者から第2号になって、夫は拠出限度額が半分以下に……。
SBI証券のiDeCoでは2018年11月からに新プラン(セレクトプラン)が導入されたので、これをきっかけに運用商品を見直そうと思います。
私もiDeCoを始めようかな。
▽iDeCoについては、こちらの本がおすすめです。